お客様事例地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院様

  • 電子カルテと連動した院外予約を作り業務の効率化を実現

    日本海総合病院
    医療情報課情報システム係
    係長 佐々木 様

    既存予約システムの課題

    ―「かかりん」を導入する以前の課題について教えてください。

    平成11年から、インターネットを介した紹介・予約システムを構築し運用していましたが、電子カルテとは独立したものでしたので、電子カルテと紹介・予約システムの両方で予約枠の管理をする必要がありました。予約を管理する部署も異なり、なおかつ、インターネットから紹介を受けた患者様については、電子カルテに情報を転記する作業が必要でした。また、電子カルテと紹介・予約システムで予約状況に食い違いが発生し、診療所や患者様と調整し、予約日の変更の対応をすることもしばしばありました。

    地域医療連携の一助になるインターネット診療予約

    ― 山形県酒田地区の取り組みとして、インターネットによる予約が推進されたとのことですが、実際に実現させることを決めた要因はどこにあったのでしょうか?

    この事業の構想を始めた20年前は、インターネットが普及し始めたばかりで、医療現場においては紙ベース、フィルムベースでの情報提供が一般的でした。患者紹介においては、紹介元では紙の紹介状を患者様に渡し、紹介先では診察受付時に紹介状を受け取り、担当医が紹介状を確認してから診察をするといった業務フローとなっていましたが、紹介元である開業医では「病院の混雑状況がわからず、紹介しづらい。いつ受診させれば良いのかわからない。」、紹介先の病院では「紹介状を確認してからの診察となり、患者様を待たせてしまう。予約外の患者が増えることで外来が混雑していまう。」といった悩みを抱えており、これを解消するべく酒田地区医師会にご協力いただきながらインターネットによる紹介・予約システムを構築しました。
    紹介患者について事前に情報を得ることにより、紹介先の医師は必要な検査の準備や予習をすることができ、紹介患者を予約管理することができるため混雑解消にも繋がります。紹介元の開業医としても、患者様と相談して日にちを決めて、時間も指定して予約がとれるので、お互いのメリットがあります。

    ― 「かかりん」の採用を決めるにいたった背景について教えてください。

    電子カルテとの連携ができる、というところが決め手の一つです。従来のシステムでは転記作業が必要だったので、どうしても入力間違い、患者間違い等のリスクがありました。電子カルテと連携し、入力を自動化することで、転記ミスをなくし、業務を効率化できるということが決め手の一つです。また、「ちょうかいネット」と連携することによって、患者様の基本情報を「ちょうかいネット」から引き継ぐことができ、かかりんに自動転記ができるところも決め手でした。
    従来使っていたシステムの更新のタイミングでもあったのですが、それと比較しても金額も高くはなかったので、総合的に判断してかかりんが一番良いのではないか、ということで決めました。

    かかりん画面(イメージ)