お客様事例地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院様

  • 既存システムからの切り替えで予約業務を効率化

    ―「かかりん」を導入した効果について教えてください。

    予約業務が効率化されたことが大きな効果の一つです。かかりんを導入することで、電子カルテ(MI・RA・Is)で院内外の予約枠管理を一元化することができました。また、かかりんに登録された予約情報を、そのまま電子カルテへ反映させる仕組みができ、予約受付に係る業務の工数を大幅に削減することができました。今まで電子カルテに転記していた作業が、確認だけで済むようになったので、患者一人にかかる時間が3~5分短縮できています。
    当院は「ちょうかいネット」(ID-Link)にも参画しています。「ちょうかいネット」に当院の患者IDが登録されている患者様で、かつ、かかりんで予約を行ったときは、電子カルテ上にも該当の患者IDで予約処理が行われるため、事務作業はかなり削減できています。
    他にも電子カルテに予約登録されるときに、「どこからの紹介患者である」という情報が予約画面の一覧でわかるようになっています。今までは予約登録の際に「紹介予約患者」であることを予約コメントに手入力していましたが、それも自動で入るようになったことで、電子カルテ上で、紹介患者様なのか判別しやすくなりました。

    ― 既存システムから「かかりん」に変わったことで、混乱はありましたか?

    画面構成等が変わったため、操作方法で戸惑われる方はいましたが、混乱は特にありませんでした。近隣のクリニック、診療所への説明としては、医師会にて30分程度の説明会を2回程実施しました。説明会に来られなかった先生や説明が不十分であった先生からの個別の問い合わせに対しては、クリニックまで個別説明に伺う等丁寧な対応を心がけました。問い合わせ内容として最も多かったのは電子証明書のインストール方法についてでした。積極的に利用していただくためには、導入後の十分なケアが必要であると感じています。

    ― 「かかりん」を導入して周囲の評判はいかがでしょうか?

    近隣クリニックからは、「かかりんで予約が取りやすくなった」との話をいただいています。従来のシステムでは、3か月先までの予約受付となっていたところを、6か月先まで延ばすことができました。CTやMRI等は、外部からの予約が特に混んでいて、3か月先まで空きがないことが多くあったのですが、かかりん導入により解消することができました。
    また、院内受付には「予約担当」がおり、かかりんからのメール通知を確認しています。通知内容を確認して、電子カルテに直接入っているものであれば内容を確認します。患者様のIDが無い場合は、登録内容を基に患者IDの振り替え処理をします。
    稼働当初は問い合わせも多くありましたが、業務フローが順調に動いていることもあり、最近は問い合わせはほとんどありません。

    地域包括ケアシステムの中心として情報の一括リンクを期待

    ―「かかりん」やシーエスアイに今後どのようなことを期待していますか?

    近年では、かかりつけ医、病院、介護といった患者様に関わる多くの施設が情報を共有する必要性が高まっており、病院でも紹介される前から逆紹介・転院までの情報を集約していくことが必須だと考えています。かかりんから電子カルテ、ID-Linkといった形で、利用するシステムを変えながら、地域内でシームレスな情報の循環を行い、共有していくことで地域包括ケアシステムが十分に機能していくと考えており、その中心としてシーエスアイには今後も良いシステムを提案していただくことを期待しています。