PRニュース新生児診療業務支援システム(仮称)の利用実証の開始 について

 聖マリアンナ医科大学は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」に採択された「新生児のための診療支援システムの拡充を通じた重症化予防プロジェクト」(研究代表者:北東 功 聖マリアンナ医科大学 小児科学(新生児) 病院教授)。以下、本プロジェクト。)において、新生児診療業務支援システム(仮称。以下、本システム。)を構築し、近日中に聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院新生児部門にて利用実証を開始することとなりましたので、お知らせします。
 
 また、本システムの利用実証において、株式会社CEホールディングス(東証一部)のグループ会社で、電子カルテシステム・デジタル予診サービスの開発・販売を行う株式会社シーエスアイ(代表取締役社長:新里 雅則。本社:札幌市白石区。以下、シーエスアイ。)は、情報入力やシステム間連携などインターフェース改善や実用化のためのビジネス設計等を行っております。
 
 
【本システムの目指す姿】
我が国の新生児医療の中心となっている検査や高度な医療機器による診察ではなく、臨床医が行う観察や診察の手法の重要性を認識し、その観察や診察の手法を新生児診療業務支援システムとして構築しています。
これにより、医療者のみならず、家族・保護者、新生児医療体制の整備が不十分な国・地域を含めて世界中の誰でも簡便に子どもの状態についての気づきを得られるようになり、子どもの救命につなげることが期待されます。
 
そのため、将来的には途上国を中心としたグローバルで本システムを展開し、世界中の子どもの命と健康を守ること、ひいては育児を取り巻く社会全体への貢献を目指していきます。
 
また、本システムを新生児期から幼少期、そして、一般診療(全年齢層)へと拡張することで、医療を受けるすべての人に対して、個人の状況と特性に応じた適切な医療と最適な福祉を格差なく受けられる環境に資することも期待されます。
さらに、本システムに対応するPHR(※1)と連携することで、新生児の状態をいつでもリアルタイムに的確に把握することが可能となります。
 
 
【シーエスアイの取り組み】
本システムは、情報流通基盤(※2)を活用し、臨床医の思考パターンや意思決定プロセスなどといった暗黙知を技術化した既存の技術シーズである診療支援システムを、新生児科領域に拡張したものです。これにより、子どもの状態を誰でも適確に評価し、適切な医療と最適な福祉を格差なく受けられる環境を提供することが可能となります。
シーエスアイはその実現に向けて製品およびサービスの強化を進めています。
 
 また、海外展開、幼少期や一般診療(全年齢層)への拡張(具体的には、シーエスアイ開発の電子カルテ「MI・RA・Isシリーズ」のユーザー865施設への導入(※3)、さらに、新規医療機関への導入)を推進するなど、本システムを中心としたエコシステム形成のために、海外の医療機関や自治体との連携など今後様々なプレイヤーとのアライアンス提携(オープンイノベーション)を進めていきます。
 
 

イメージ図

 
 
【本システムの特徴】
① 利用者の同意に基づいた閲覧権の制御機能と情報構造化機能
 
本システムは、利用者の同意に基づく閲覧権を制御する機能とそれと連動する入力された多様なデータを整理・分類・最適化する情報の構造化機能を有する情報流通基盤を活用しています。その活用により、育児・医療関係者に最適な情報を瞬時に提供することを可能にしています。
 
 
②育児に関する課題の早期発見、早期支援
 
本システムを場所や時間にとらわれることなく日常的に使うことで、上述した①の機能により、普段気づきにくいちょっとした変化をとらえ、育児・医療関係者にシグナルを発することが可能となります。それにより育児に関する様々な課題(育児ストレスやメンタル的な困りごと、育児虐待等)の早期発見や早期支援に寄与します。
 
 
③ヘルスケアアプリケーション連携
 
情報流通基盤上で、さまざまな健康・医療にかかわるアプリケーション(ワクチンスケジューラ、電子母子手帳等)間での情報連携が行われることにより、たとえば出生時から子どもの養育に必要なワクチン接種情報を提供することが可能となります。
 
(※1)PHR(Personal Health Record):個人の健康診断結果や服 薬歴等の健康等情報を電子記録として本人や家族が正確に把握するための仕組み
(※2)システム・アプリケーション間のデータ交換およびその流通制御を可能とするアーキテクチャを備えた基盤。「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術/AI間連携基盤技術/健康・医療・介護AI連携基盤の構築:健康・医療・介護AI連携基盤の構築」において実証された技術を採用。
(※3)2021年9月30日現在

 
 
【学校法人聖マリアンナ医科大学 概要】
 〒216-8511 神奈川県川崎市宮前区菅生2丁目16番1号
  理事長 明石 勝也
  学長  北川 博昭
本学の使命:
キリスト教的人類愛に根差した「生命の尊厳」を基調とする「医師としての使命感」を自覚し、「人類社会に奉仕」し得る人間の育成、ならびに「専門的研究」の成果を「人間の福祉」に活かしていく医師の育成
Webサイト:https://www.marianna-u.ac.jp/
 
【株式会社シーエスアイ 会社概要】
 〒003-0029 札幌市白石区平和通15丁目北1番21号
  代表取締役社長  新里 雅則
事業内容:
医療システム開発事業、受託システム開発事業
(自社で電子カルテ/オーダリングシステムを開発し、導入数は865施設。国内病院における導入件数シェアは第2位。-2021年9月30日現在)
Webサイト:https://www.csiinc.co.jp

 
 
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